うどんの消化速度の早さの秘密は、うどんの″コシ″にあります。コシの正体は、めんの中に含まれるグルテンという物質。小麦粉をこねることによって、2つのタンパク質が結合し、グルテンという編み目状の組織を形成します。このグルテンがデンプンを包み込むように守っているので、体内に入ったときに消化酵素が入り込みやすくなり、消化が早く進むのです。うどんに比べ、他のめん類はすき間がつぶれ、消化酵素が入り込みにくいのです。消化に無駄なエネルギーがかからないうどんは、食べたときにも胃に血液が集中することなく、全身に行き渡ります。そうすると、血液に合まれる自血球は、風邪のウイルスと互角に戦うことができるのです。

 

 

さて、サーモグラフイーの実験によると、うどんを食べた人は、頭部まで温度が上がりました。ということは、うどんは″頭脳にも効く″のでしょうか。うどんの主成分は炭水化物。炭水化物はごはんやパン、うどんなど、めん類に含まれる栄養素で、体内でブドウ糖、そしてグリコーゲンに変成します。それは体だけでなく、脳のモ不ルギー源にもなるのです。消化に約2時間しかかからないきつねうどんと、4時間かかるハンバーガー。主成分は同じ炭水化物ですが、この2つに違いはあるのでしょうか。そこで、こんな実験をしてみました。実験は、2つのグループに分かれて、それぞれ子供たちにうどんとハンバーガーを食べてもらい、消化速度の違いが頭脳に与える影響を検証してみました。うどんの消化が終わった2時間後に試験を開始。試験の内容は簡単な暗算です。暗墓アストの平均点は、うどん組58・5点、ハンバーガー組56・9点。この差が本当にうどんを食べたことによる差なのか疑間があるので、今度はハンバーガーを食べた子供にはうどん、うどんを食べた子供にはハンバーガーを食べてもらい別のテストをしてみました。うどんの消化が終わった2時間後に試験開始。試験の自谷は簡単な記憶カテスト。記憶テストの平均点は、 ハンバーガー組76・1点、うどん組86・7点。食べ物を変えると、成績も逆転しました。これを見ても、消化のよいうどんを食べた方が平均点が高いことがわかります。うどんは他の食物に比べて、非常に消化吸収のスピードが速く、即効的にエネルギー源として使われるのです。つまり、集中力を発揮するなど、脳を使う作業をするときの条件が合うわけです。そのため、うどんは午後の活力源や受験勉強の夜食に向いているといえます。